今回は、米国市場の11月18日終値と、日本市場の11月19日午前10時台の相場動向をまとめました。両市場とも「金利」と「AI関連株の動き」が引き続き中心テーマになっています。

もりもりもり
知識と情報は握力を強化してくれます。最低限の情報収集はしておくことをおススメします、
1. 米国市場(11月18日 終値)
米国株は主要3指数がそろって下落。特にテクノロジー株の調整が大きく、4営業日続落となりました。
| 指標名 | 終値 | 前日比 | 前日比(%) | 背景 |
|---|---|---|---|---|
| S&P 500 | 6617.32 | -55.09 | -0.83% | AI関連の過熱警戒と金利見通し悪化で売り |
| ダウ平均 | 46091.74 | -498.50 | -1.07% | 景気敏感株中心に下落 |
| ナスダック総合 | 22432.84 | -275.22 | -1.21% | ハイテク株の利益確定売り強まる |
なぜ下げたのか
主因は「金利の上昇」と「AI銘柄のバブル警戒」。12月利下げ観測が後退したことで市場全体がリスクオフとなり、特に成長株が売られやすい展開となりました。
2. 日本市場(11月19日 午前10時30分頃)
前日の米国株安を受け、日経平均は寄り付きこそ軟調でしたが、その後は買い戻しが入りプラス圏へ。特に半導体株の一部で下げ止まりの動きが見られました。
| 指標名 | 現在値 | 時刻 | 前日比 | 前日比(%) | 背景 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 48939.94 | 10:21 | +236.96 | +0.49% | 急落後の買い戻しと円安進行 |
| TOPIX | 3268.71 | 10:36 | +17.61 | +0.54% | 先物主導で底堅い動き |
日本株が買われた理由
・米国株の小反発が追い風
・円安傾向(ドル円155円台)
・半導体を中心とした押し目買い
短期的にはリバウンド局面ですが、金利動向次第では再び荒い値動きもあり得ます。
3. 本日の主な経済指標・イベント(11月19日)
- 日本 機械受注(9月)
- 豪州 賃金指数
- 英国 CPI(消費者物価指数)
- 米国 住宅ローン申請指数・貿易収支
- 注目テーマ:AI関連株、米金利、日本企業決算
特に米国では、AI銘柄の決算や金利動向が短期の相場を左右する可能性が高く、引き続き注視が必要です。

もりもりもり
本日、エヌビディアの決算発表があります。結果次第でAI関連銘柄の動きに大きな影響があり得るので注意しましょう!
4. 今後の相場見通し
直近の米国市場は金利上昇とAI関連株の調整が重なり、やや「リスクオフ寄り」の地合いが続いています。ただし、金利がピークアウトする兆しも見えており、今後は以下の点が相場の方向性を左右する重要材料となりそうです。
- 米国の金融政策(12月FOMC)の方向性
利下げ時期が後ろ倒しになるほど株は短期的に揺れやすく、特にハイテク株の値動きは荒くなる可能性があります。 - AI関連銘柄の決算内容と需要の継続性
AI銘柄の「バブル懸念」は常に付きまとい、好決算で流れが一変することもあれば、逆に失望決算で調整が長引くこともあります。 - 為替(ドル円155円台)の動向
円安が進めば日本株にプラスですが、急激な円高が起きると輸出関連株に下押し圧力がかかります。 - 日本企業の決算と業績見通し
11月後半は決算シーズンのため、個別銘柄の値動きが指数を左右しやすい時期です。特に半導体と自動車関連に注目が集まります。
全体として、短期的には不安定な相場が続く可能性がありますが、長期投資の場合は過度に心配する必要はありません。相場が弱い時期こそ淡々と積み立てることが将来のリターンにつながると感じています。

