2025年11月13日の米国市場は、FRB利下げ観測の後退を背景に主要3指数がそろって大幅下落。特にナスダック総合はテクノロジー株の売りに押されて2パーセント超の下落となりました。翌14日の日本市場も米国株安の流れを引き継ぎ、日経平均とTOPIXがそろって軟調に推移しています。
目次
1. 米国市場の動き(2025年11月13日 終値, ET)
米国市場は金利上昇懸念が高まり、テクノロジー株中心に強い売りが入りました。FRB高官の発言により利下げ時期が遅れるとの見方が強まり、投資家心理が悪化しました。
| 指標 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| ダウ平均 | 47457.22 | -797.60 | -1.65% |
| S&P 500 | 6737.49 | -113.43 | -1.66% |
| ナスダック総合 | 22870.36 | -538.84 | -2.29% |
主要トピック(米国市場)
- RB利下げ観測が後退し、金利が上昇
- テクノロジー株中心に利益確定売りが広がる
- ナスダックは2パーセント超の大幅下落
- 株価指数全体が金利上昇懸念で調整
なぜ動いたのか
FRB高官の発言により、市場では利下げ開始が遅れるとの見方が強まりました。これに伴い長期金利が上昇し、特に金利に敏感なハイテク株の売りが加速しました。
2. 日本市場の動き(2025年11月14日 10時27分時点, JST)
日本市場は米国株安の影響を強く受け、朝方から広範囲に売りが優勢となりました。特に半導体関連株に売りが集中し、日経平均は前日比で一時1,000円超下落しています。
| 指標 | 値 | 前日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 50703.91 | -577.92 | -1.13% |
| TOPIX | 3368.09 | -13.63 | -0.40% |
主要トピック(日本市場)
- 米国株安を受けて半導体関連株が大幅下落
- 市場全体でリスクオフの動きが強まる
- TOPIXも下落し、広範囲で売りが優勢
- 金利上昇懸念と米国市場の流れを受けて慎重姿勢
なぜ動いたのか
米国市場の急落を受け、日本市場でもリスク回避の流れが波及。特に半導体やハイテク関連への売りが強まり、市場全体が調整局面に入りました。
3. 本日の主なイベント(2025年11月14日, JST)
- 08:50 日本銀行:企業物価指数(10月)
- 16:30〜19:00 LAUNCH×Jetro スタートアップ投資イベント(SHIBUYA QWS)
企業物価指数は国内の物価動向を示す重要な指標で、今後の金融政策にも影響する可能性があります。また、スタートアップ関連イベントも投資テーマとして注目される場面がありそうです。
筆者コメント:調整局面でも焦らない姿勢が大切
米国株の急落、日本市場への連鎖反応を見ると、不安を感じる投資家も多いかもしれません。しかし、今回の下落はFRB発言による金利上昇懸念が中心であり、構造的な問題ではありません。
インデックス投資を行う人は、短期の下落に振り回されず、淡々と積立を継続することが最も合理的です。焦りは禁物で、長期視点が最終的なリターンにつながります。

