ZOZOTOWN創業者である前澤友作氏が手掛ける注目のサービス「カブアンド」。独自の仕組みで利用者に自社の未公開株がもらえるという斬新なコンセプトが話題です。
しかし、実際に利用する価値があるのかどうか、このサービスのメリットとデメリットを含めて詳しく解説します。
サービスを利用していれば株がもらえるって何かお得な感じがしますね。ポイント還元などに比べてどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
- カブアンドに興味がある人
- 株式投資に興味がある人
- 電気やガスなどお得なサービスに乗り換えを考えている人
目次
カブアンドとは?サービス概要と特徴
カブアンドは、株式会社カブ&ピースが提供する生活インフラ関連サービスです。電気、ガス、モバイル通信、インターネット回線、ウォーターサーバー、ふるさと納税といった日常に欠かせないサービスを提供しながら、利用者が株式を取得できるユニークなビジネスモデルを採用しています。
サービスの基本情報
- 提供元:株式会社カブ&ピース
- サービス内容:電気、ガス、モバイル通信、インターネット回線、ウォーターサーバー、ふるさと納税
- コンセプト:「目指せ、国民総株主」
利用者はサービスを利用するたびに「株引換券」を受け取り、それをカブ&ピース社の未公開株と交換可能です。株式を受け取るには証券口座が不要で、手軽に株主体験ができる点が特徴です。
株引換券ってなに?
カブアンドのサービス利用者がもらえる「株引換券」とは、カブ&ピース社の株式と交換可能な電子チケットの様なもので1枚1円の価値があります。
サービス利用者は一旦、「株引換券」を受取り、もらった「株引換券」をカブ&ピース社の株式と交換することで株式をもらうことができるのです。
現時点(2024年11月25日時点)では、カブ&ピース社の株式は1株5円(見込額)ですので、1株を受取るために株引換券が5枚必要になります。
有料会員サービスKABU&プラスとは?
カブアンドには月額500円(税込)の有料会員サービス「KABU&プラス」があります。有料会員になることで、次の特典が受けられます。
- 株引換券が一般会員の2倍もらえる
サービス利用料金に応じて付与される株引換券の数が倍増します。未公開株を多く取得したい方にはお得なサービスです。 - 前澤社長の限定記事が読み放題
前澤氏の経営哲学や事業展望に触れられる限定コンテンツを楽しめます。 - コメント機能の利用
記事やコンテンツへの意見を共有し、他のユーザーと交流することが可能です。
還元率が2倍なので増えた株引換券が500円以上の価値があればお得です。
電気、ガス、ふるさと納税なら毎月の使用額5万円が損益分岐点になります。ひかり回線、ウォーターサーバーは毎月1万円、モバイル通信であれば毎月5千円が損益分岐点です。
カブアンドのサービスを複数利用することで有料会員サービスの恩恵はさらに大きくなります。
損益分岐点を超える金額を毎月使用する場合、有料会員サービスがお得になります。カブアンドのヘビーユーザーほど、有料会員サービスのメリットは大きくなりそうですね。
カブアンドのメリット
カブアンド利用する主なメリットは以下のとおりです。
- 株式取得のハードルが低い
証券口座が不要で、サービス利用と引き換えに未公開株を取得できます。特に投資初心者にとって、株主になる体験を手軽に始められる点が魅力です。 - 会社成長による株価上昇の可能性
カブアンド社が成長すれば、未公開株の価値が上昇する可能性があります。将来の上場や資金調達次第では、大きなリターンが期待できるかもしれません。 - 経費の活用としての利便性
個人事業主や法人経営者が、電気やガス代を経費として支払いながら株式を取得できる点も特徴です。
証券会社の口座開設などのハードルがないことはメリットですね。
カブアンドのデメリット
一方で、デメリットやリスクも多く存在します。契約前にしっかりと理解しておきましょう。
- 他社サービスと比較した価格競争力
KABU&でんきやガス、モバイル通信などの料金は、他社の格安サービスと比較して必ずしも最安値ではありません。純粋にコストパフォーマンスを求める人には不向きです。 - 未公開株のリスク
- 流動性が低い:上場しない限り売買が困難です。
- 種類株式の制限:議決権なし、配当なし、清算時の残余財産分配権なし。
- 倒産リスク:倒産時には株式が無価値になります。
- サービスの詳細情報不足
カブアンドモバイルや光回線、ウォーターサーバーについては、通信速度やサービス品質に関する詳細が不足しており、競合他社との比較が難しいです。
これらのデメリットに目をつぶれるかは、もらえる未公開株にどこまで価値を見出せるか次第ですね。
各サービスの特徴と注意点
KABU&でんき
KABU&でんきは電力の一般消費者向け小売り事業になります。
料金体系
料金は、地域の電力会社(北海道電力、東北電力、東京電力エナジーパートナー、北陸電力、中部電力ミライズ、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力)と電気料金はほとんどの場合かわりません。
KABU&でんき料金表
電気代の算出方法として基本料金、電力量料金単価、燃料費調整単価、使用料、再生可能エネルギー発電促進割賦金があり、基本料金、電力量料金単価は上記料金表のとおりです。
使用料は、言葉のとおり電気の使用量を示す値です。
再生可能エネルギー発電促進割賦金(通称:再エネ賦課金)とは再生可能エネルギーの普及促進を目的とした固定価格買取制度(FIT制度)を支えるための費用です。各家庭で2024年では3円49銭/kWh(税込)を負担しており、月に300kWhの電力を使用したとすると、再エネ賦課金だけで1,047円の負担になります。
燃料費調整単価とは原油、LNG、石炭の価格変動を電気料金に反映させる制度による単価です。
燃料費調整単価は近年増加傾向であり、今後もしばらく増加傾向が続く見込みです。
また、燃料費調整単価は、地域の電力会社の基本プランは変動単価に上限があるものの、KABU&でんきの料金プランには変動単価の上限がないことに注意が必要です。
注意点
燃料費が安い時はお得に利用できる可能性がありますが、燃料高騰時には料金が大幅に上昇するリスクがあります。燃料費調整単価には注意が必要です。
月々、株をもらえるからと言って割高な電気代を支払っていては本末転倒なので、他社の料金と比較やKABU&でんきの料金プランでの実際に電気代のシミュレート等を十分に行った上で契約することが重要です。
他社サービスとの比較
KABU&でんきが他の電力会社のサービスと比較して実際にお得なのかを確認してみましょう。
地方の電力会社である東京電力の「従量電灯B」プラン、某サイトで一番乗り換え先としてお得だとされているTERASELでんきの「超TERASEL東京B」プランを比較対象として見ていきます。
東京電力 従来電灯Bプラン料金表
TERASELでんき 超TERASEL東京Bプラン料金表
比較する前提条件は、
- 集合住宅に住む4人家族
- 50Aで契約
- 月の消費電力量は316kWh※
この条件で比較した結果は表のとおりです。(2024年11月時点)
項目 | KABU&でんき | 東京電力 | TERASELでんき | |
基本料金 | 1558.75円 | 1558.75円 | 1558.75円 | |
電気量料金 | 120kWhまで | 29.79円 | 29.80円 | 29.80円 |
120kWhから300kWhまで | 36.38円 | 36.40円 | 34.26円 | |
300kWh超過分 | 39.99円 | 40.49円 | 35.64円 | |
再エネ賦課金 | 1,102.84円 | 1,102.84円 | 1,102.84円 | |
電気料金※端数切捨て | 13,424円 | 13,437円 | 12,974円 | |
備考 | 134円分の株式を取得する権利 | – | 楽天ポイント65point付与 |
- KABU&でんきは東京電力と比べ年間で154円安く、1611円分の株式をもらう権利がある。
- TERASELでんきは東京電力と比べ年間で5,554円安く、楽天ポイントを778point付与される。
KABU&でんきは、純粋に安さだけを見ると、他社の格安サービスには劣るが、自社の未公開株式をもらう権利を得られるという点は業界唯一のサービスであり、他社との差別化ができている。
KABU&でんきで得られる未公開株に魅力を感じる人は契約してみるのも良いのではないかと思う。
料金は東京電力とほぼ同じですが、燃料費調整単価の上限がないことが気になります。おススメできるかは、もらえる未公開株に魅力を感じるか次第ですね。
KABU&ガス
KABU&ガスは一般消費者向けのガス小売り事業です。
料金体系
料金は地域の都市ガス会社(東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガス)と同等の料金とアナウンスしています。
KABU&ガス料金表
この料金表には原料費調整がされていないので注意が必要です。
2024年11月時点での調整単位料金(従量単価)は32.61円であり、表の従量料金に調整単位料金を加算した額が実際に負担する1m3あたりの単価になります。
ガスの料金は、ガスの使用量によって基本料が変わり、その基本料金と使用量に単位料金をかけた金額を足したものになります。
電気料金と同じように、原料価格が高騰した場合、ガス料金が上がるのですが、燃料費調整単価ではなく、直接、原料価格の推移にあわせてガスの単位料金が変動するシステムです。
注意点
燃料費が安い時はお得に利用できる可能性がありますが、燃料高騰時には料金が大幅に上昇するリスクがあります。調整単位料金には注意が必要です。
月々、株をもらえるからと言って割高なガス代を支払っていては本末転倒なので、他社の料金と比較やKABU&ガスの料金プランでの実際にガス代のシミュレート等を十分に行った上で契約することが重要です。
他社サービスとの比較
KABU&ガスが他の電力会社のサービスと比較して実際にお得なのかを確認してみましょう。
地域の都市ガス会社である東京ガスの「一般契約料金」プラン、乗り換え先としてお得だとされているCDエナジーの「ベーシックガス」プランを比較対象として見ていきます。
東京ガス 一般契約料金
東京ガスの料金表は調整単位料金を加算した額です。
CDエナジー ベーシックガスプラン
CDエナジーの料金表は調整単位料金を加算していないので、基準単価に調整単位料金(従量単価)32.61円(2024年11月時点)を加算した額が実際に負担する1m3あたりの単価になります。
比較する前提条件は、
- 集合住宅に住む4人家族
- 月のガス消費量は30m3
この条件で比較した結果は表のとおりです。(2024年11月時点)
1ヶ月のガス使用量 | KABU&ガス | 東京ガス | CDエナジー※2 | |||
基本料金 | 従量料金※1 | 基本料金 | 従量料金 | 基本料金 | 従量料金※1 | |
0-20m^3 | 759.00円 | 177.92円 | 759.00円 | 177.92円 | 735.46円 | 173.07円 |
20-80m^3 | 1,056.00円 | 163.07円 | 1,056.00円 | 163.07円 | 1,022.38円 | 159.03円 |
80-200m^3 | 1,232.00円 | 160.87円 | 1,232.00円 | 160.87円 | 1,193.39円 | 156.89円 |
200-500m^3 | 1,892.00円 | 157.57円 | 1,892.00円 | 157.57円 | 1,833.02円 | 153.69円 |
500-800m^3 | 6,292.00円 | 148.77円 | 6,292.00円 | 148.77円 | 6,100.61円 | 145.15円 |
800m^3以上 | 12,452.00円 | 141.07円 | 12,452.00円 | 141.07円 | 12,065.05円 | 137.70円 |
ガス料金 | 5,948円 | 5,948円 | 5,793円 | |||
東京ガスとの差額(月) | 0円 | – | 155円 | |||
東京ガスとの差額(年) | 0円 | – | 1,858円 | |||
備考 | 713円分の株式を取得する権利 | – | 自社使えるポイント577point付与 |
※2 キャンペーン等のポイント付与等は加算していません。
- KABU&ガスは東京ガスと同額で、713円分の株式をもらう権利がある。
- CDエナジーは東京ガスと比べ年間で1,858円安く、自社ポイントを577point付与される。
KABU&ガスは、純粋に安さだけを見ると、他社の格安サービスには劣るが、自社の未公開株式をもらう権利を得られるという点は業界唯一のサービスであり、他社との差別化ができている。
KABU&ガスで得られる未公開株に魅力を感じる人は契約してみるのも良いのではないかと思う
KABU&ガスとCDエナジーは調整単位料金に上限がないため、原量費が高騰した際に料金が高額になるリスクがあるため注意が必要です。
ガス料金の表示の仕方が各社バラバラで、実際にいくら負担するのかわかりづらいところが気になりました。
KABU&モバイル
KABU&モバイルは、モバイル通信(MVNO)事業です。現在、使用している端末の電話番号はそのままに簡単に乗り換えができます。
料金体系
契約する際、ドコモ、au、ソフトバンクの回線を選択できます。契約を解除する際に違約金等はなく、契約期間の縛りもありません。全てのプランにデータ繰越がついています。
KABU&モバイル料金表
各種手数料
- 初期費用・契約事務手数料:3,300円
- SIMカード再発行手数料:2,310円
料金プランを見る限りでは大手キャリアに比べると安いものの、最安クラスではないようです。
ライバルは楽天モバイルやLINEMO、povo2.0、mineo等が料金的に近いようです。もし、安さを理由に契約を考えるのであれば、他の選択肢も十分吟味した方が良いでしょう。
注意点
回線は大手キャリアのものを契約時に選択できるとのことですが、時間帯による通信制限や通信速度の低下などの情報が少ないため、常にある程度の通信速度を必要としている人は注意が必要です。
他社サービスとの比較
KABU&モバイルが他のモバイル通信サービスと比較して実際にお得なのかを確認してみましょう。
大手キャリアであるauの「povo2.0」プラン、格安SIMで人気のある日本通信SIMの「合理的みんなのプラン」を比較対象として見ていきます。
au povo2.0料金表
日本通信SIM 合理的みんなのプラン
比較する前提条件は、
- データ量20G
- 通話5分かけ放題
この条件で比較した結果は表のとおりです。(2024年11月時点)
項目 | KABU&モバイル | au | 日本通信SIM |
---|---|---|---|
プラン | 20GBプラン | povo2.0 | 合理的みんなのプラン |
基本料金 | 2,178円 | 0円 | 1,390円 |
データ量20GB | 2,700円 | ||
5分以内通話かけ放題 | 550円 | 550円 | 0円 |
音声通話料金 | 11円/30秒 | 22円/30秒 | 11円/30秒 |
データ量追加1GB | 550円 | 390円 | 220円 |
月額料金 | 2,728円 | 3,250円 | 1,390円 |
povoとの価格差(月) | 522円 | 0円 | 1,860円 |
povoとの価格差(年) | 6,264円 | 0円 | 22,320円 |
- KABU&モバイルはpovo2.0と比べ年間で6,264円安く、3,273円分の株式をもらう権利がある。
- 日本通信SIMはpovo2.0と比べ年間で22,320円安くなる。
KABU&モバイルは、純粋に安さだけを見ると、他社の格安サービスには劣るが、自社の未公開株式をもらう権利を得られるという点は業界唯一のサービスであり、他社との差別化ができている。
KABU&モバイルで得られる未公開株に魅力を感じる人は契約してみるのも良いのではないかと思う
日本通信SIMは圧倒的に安いが12時~13時等の通信が混雑する時間帯に速度が低下します。
KABU&モバイルは通信が混雑する時間帯に速度低下などの情報が乏しいので契約前に確認しておく必要があります。
KABU&モバイルは大手キャリアの回線を使用しているので通信エリアは大丈夫そうです。気になるのは通信速度ですね。
KABU&ひかり
KBU&ひかりはインターネット回線事業です。ネット回線の利用料金に応じて株がもらえるサービスで、現在、利用中のネット回線から工事無しで乗り換え可能です。
料金体系
KABU&ひかりは通信速度により2種類のプランがあり、その中で戸建て向けのプランとマンション・アパート向けのプランがあります。
KABU&ひかり料金表
オプション
初期費用
注意点
通信速度が1Gbpsの1ギガプランと10Gbpsの10ギガプランがありますが、これは通信速度の理論値であり、実際の通信速度ではありません。
- メールやSNSの送受信:
上り:1Mbps、下り:128kbps~1Mbps. - Webサイト閲覧:
1Mbps~10Mbps. - 動画視聴(YouTubeなど):
3Mbps~25Mbps. - Web会議:
上り下り:10~15Mbps. - オンラインゲーム:
上り下り:30Mbps~100Mbp
上記のとおり用途により必要な通信速度は違いますので、自身の用途に合わせてプランを選ぶようにしましょう。
また、通信速度は契約プランによって変わってきますが、環境によっては通信速度が低下する可能性があります。
図のように使用する機器が高速度に対応していない場合や、他の回線利用者の使用状況などにより通信が混雑すると速度が低下します。
高額な10ギガプランを契約しても性能を引き出せない場合もあるので、これらの状況も考えた上で必要なプランを契約してください。
「同じマンション内でみんながインターネットを使用している夜7時から10時まで通信速度が低下する」といったことはよくあります。
他社サービスとの比較
KABU&ひかりが他のインターネット回線サービスと比較して実際にお得なのかを確認してみましょう。
大手事業者であるdocomoの「ドコモ光1ギガ」プラン、価格コムで再安であったおてがる光の「マンションタイプ契約期間なし」プランを比較対象として見ていきます。(2024年11月時点)
項目 | KABU&ひかり | ドコモ光 1ギガ | おてがる光 |
---|---|---|---|
プラン | マンション 1ギガプラン | 1ギガ マンションタイプA | マンションタイプ 契約期間なし |
基本料金 | 4,180円 | 4,400円 | 3,608円 |
事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 | 3300※1 |
工事費 | 実質無料※2 | 22,000円※3 | 実質無料※2 |
ルーターレンタル料 | 330円 | なし | 330円※1 |
通信速度 | 最大上り:1Gbps 下り:1Gbps | 最大上り:1Gbps 下り:1Gbps | 最大上り:1Gbps 下り:1Gbps |
契約期間 | 2年間 | 2年間 | なし |
違約金 | 1か月分 | 4,180円 | なし |
※2 キャンペーンでルータープレゼントor事務手数料無料。
※3 土日休日工事の場合は3300円追加
- KABU&ひかりはドコモ光と比べ年間で2,640円安く、2,508円分の株式をもらう権利がある。
- おてがる光はドコモ光と比べ年間で9,504円安くなる。
KABU&ひかりは、純粋に安さだけを見ると、他社の格安サービスには劣るが、自社の未公開株式をもらう権利を得られるという点は業界唯一のサービスであり、他社との差別化ができている。
KABU&モバイルで得られる未公開株に魅力を感じる人は契約してみるのも良いのではないかと思う
インターネット回線は、お住まいの地域によっては利用できないサービスもあるので、まずは自分が住んでいる地域がサービスに対応しているかを確認してみましょう。
最安ではありませんが、大手事業者よりは安く、サービスを利用できるだけで株をもらえるのは魅力的ですね。
KABU&ウォーター
KABU&ウォーターサーバーはウォーターサーバーのサブスクリプションです。
料金体系
天然水を自宅に届けてくれる天然水ウォーターサーバープランと、水道水から不純物を除去する高性能フィルターを届ける浄水型ウォーターサーバープランの2種類のプランがあります。
天然水ウォーターサーバー
全部5種のウォーターサーバーがあり、それぞれデザインやタンクの容量、電気代などが変わってきます。また、famfitは「もっとPREMIUMプラン」の未対応しています。
自宅に毎月12L天然水のボトルが2本配送されるプランです。
浄水型ウォーターサーバー
ウォーターサーバーのレンタルと、自宅に8ヶ月に1度交換フィルターが届きくプランです。
水そのものは届かず、自宅の水道水をウォーターサーバーで不純物を除去して使用しますので、別途、水道代がかかります。
各種手数料
- 初回登録事務手数料:3,300円
新規申し込み特典:初回登録事務手数料が無料(2024年11月28日時点) - 休止事務手数料:880円(税込)
60日以上連続で休止した場合発生いたします。さらに90日以上連続で休止された場合にも発生します。 - 配送事務手数料:お水1セット(2本)あたり1,100円(税込)
お客様の都合により保管期限内にお水をお受け取りされなかった等、事業者に返送された場合発生します。 - 契約解除料
最低利用期間内に「解約」をされた場合に発生します。
【天然水ウォーターサーバー もっとPREMIUMプラン】
◾️最低利用期間:5年
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
対象のウォーターサーバーの種類
・スリムサーバーⅢ(ロングタイプ)
・スリムサーバーⅢ(ショートタイプ)
・amadanaスタンダードサーバー
契約解除料
1年未満:45,000円
1年以上2年未満:35,000円
2年以上3年未満:25,000円
3年以上4年未満:15,000円
4年以上5年未満:5,000円
5年以上:0円
対象のウォーターサーバーの種類
・amadanaグランデサーバー
・famfit
契約解除料
1年未満:50,000円
1年以上2年未満:40,000円
2年以上3年未満:30,000円
3年以上4年未満:20,000円
4年以上5年未満:10,000円
5年以上:0円
【天然水ウォーターサーバー ずっとPREMIUMプラン】
◾️最低利用期間:3年
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
対象のウォーターサーバーの種類
・スリムサーバーⅢ
・amadanaスタンダードサーバー
・amadanaグランデサーバー
契約解除料
・スリムサーバーⅢ:15,000円
・amadanaスタンダードサーバー:15,000円
・amadanaグランデサーバー:20,000円
【浄水型ウォーターサーバー】
◾️最低利用期間:5年
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
対象のウォーターサーバーの種類
・litta(リッタ)
・Slim-R(スリムアール)
契約解除料
1年未満:50,000円
1年以上2年未満:40,000円
2年以上3年未満:30,000円
3年以上4年未満:20,000円
4年以上5年未満:10,000円
5年以上:0円
受取れなかった際に発生する配送事務手数料が痛いですね。
注意点
「天然水ウォーターサーバー もっとPREMIUMプラン」と「浄水型ウォーターサーバー」のプランは5年間、「天然水ウォーターサーバー ずっとPREMIUMプラン」の契約期間があり、期間内に解約をすると5,000円~50,000万円の契約解除料が必要になります。
契約解除料は、残りの契約期間によって決められています。契約する際は、自身に適した契約プランを吟味したうえで契約した方が良いでしょう。
天然水プランの考察
天然水ウォーターサーバー「もっとPREMIUMプラン(5年契約)」について考察してみます。
- 月額:3,974円
- サービス内容:天然水12Lボトル2本を毎月自宅へ配送
- 1L当たりの単価:165.5円
- 事務手数料:新規申込特典で無料(2024年11月時点)
- 年間支払い額:47,688円
- 備考:年間2,384円分の自社株を受取る権利あり
1リットル当たりの単価として考えると少し高いですが、普段から水を購入している世帯であれば購入・運搬の手間を考えると無しではないのかもしれません。
ウォーターサーバーは各社がキャッシュバック等のキャンペーンをやっていることが多く、一律に比較がしにくいのが現状です。KABU&ウォーターサーバーもこの記事を執筆中(2024年11月28日時点)に他社からの乗り換えでキャッシュバックするキャンペーンを行っています。
契約を検討している人は、十分吟味した上で自身に一番マッチしたものを選択してください。
KABU&ふるさと納税
ふるさと納税のポータルサイトです。ふるさと納税をすることで寄付額の1%(プラス会員は2%)をカブアンドの未公開株として受け取ることができます。
システム
ふるさと納税は、自身が居住する自治体以外の自治体に対してふるさと納税をすることで、地元の特産品(返礼品)をもらいつつ、寄付額から2,000円を引いた額が税金から控除されるシステムです。
KABU&ふるさと納税のサイト内から、全国以上の1500自治体、70万点以上の返礼品から選んでふるさと納税をすることができます。
KABU&ふるさと納税を通じてふるさと納税をすることで、寄付額の1%(プラス会員は2%)をカブアンドの未公開株として受け取ることができます。
これは他のふるさと納税ポータルサイトではやっていない、KABU&ふるさと納税独自のサービスです。
返礼品は寄付額の約3割程度の価値のものが多く、2,000円の負担で各地の特産品を返礼品としてもらうことができ、更に節税もできるため、納税者にとってデメリットのない制度です。
注意点
KABU&ふるさと納税に関する注意点は特にありません。
ふるさと納税の注意点として5自治体を超えて寄付をする場合は、ワンストップ特例制度が使用できなくなり、確定申告が必要になるので注意してください。
他社サービスとの比較
他のふるさと納税ポータルサイトとしては、楽天市場、ふるさとチョイス、さとふる、ふるなび等ありますが、各社ポイントを付与したり等の独自のサービスを行っていました。
総務省が2025年10月1日からふるさと納税でのポイント還元を禁止することが決定しています。
総務省が、KABU&ふるさと納税の独自サービスである自社の未公開株で寄付額から還元する方法をポイント還元と同等と判断するかは現時点では未知数です。
自社株での還元がポイント還元とは同等でないと判断されれば、今後、KABU&ふるさと納税は頭一つ抜けた存在となる可能性があります。
ふるさと納税を一手に引き受けるサイトとなれば収益も莫大なものになり、上場へ近づくと共に未公開株が化ける可能性もありえます。
どんな人に向いているか?
カブアンドにはいろいろなサービスがあるもののどのような人に向いているのでしょうか?
- 投資をしたことがない人・投資を始めようとしている人
リスクも限定的なため、証券口座の開設や株式投資に不安を感じる人が、手軽に株主になる体験をしたい場合に向いています。 - 個人事業主や法人経営者
電気代やガス代、モバイル通信費等を経費として計上できる人は、支出した金額が未公開株という形で資産になるためメリットがあるかもしれません。
個人の名前で契約し、会社の経費として支払った場合はポイントと同様に、この未公開株を個人に資産を移せる可能性があります。
ただし、この未公開株がどのような扱いになるかは税理士に確認した方がよいでしょう。
結論:カブアンドはおすすめか?
カブアンドは「国民総株主」を目指したユニークなサービスですが、現時点ではメリットとデメリットが混在しています。
KABU&ふるさと納税に関しては、今後の総務省の判断次第では、ふるさと納税ポータルサイトとして覇権を取れる可能性があります。
契約を検討している人は、各サービスごとに特徴がありますので、十分把握した上で契約をしてください。
特に未公開株のリスクを十分に理解し、利用料金が他社のサービスと比較して最安ではない点を考慮した上で判断する必要があります。
当ブログの推奨
- コスト重視の方には、他社の格安サービスを利用し、浮いたお金でS&P500や全世界株式(オルカン)などに投資することを推奨。
- カブアンド社の未公開株に魅力を感じる方は、有料会員プランの「KABU&プラス」を活用して株引換券を効率的に集めるのも一案です。
当ブログでは、電気やガスについては乗り換えは推奨していません。
それ以外のサービスでは最安のプランを契約し、浮いた金額でS&P500かオルカンへの投資を推奨しています。
この記事がカブアンドを利用するかどうかの判断材料となれば幸いです。
コメント