2025年11月17日の米国市場は主要3指数がそろって下落し、特に金利上昇の影響が強く、テクノロジー株を中心に売りが広がりました。翌18日の日本市場もこの流れを引き継ぎ、寄り付きから大幅安となっています。
目次
1. 米国市場の動き(2025年11月17日 終値, ET)
米国市場では、12月の利下げ観測が後退したことで成長株中心に売りが拡大。ダウ平均、S&P500、ナスダック総合すべてが大幅安となりました。
| 指標 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| S&P 500 | 6672.91 | -61.20 | -0.92% |
| ダウ平均 | 46590.25 | -557.23 | -1.18% |
| ナスダック総合 | 22708.07 | -192.51 | -0.84% |
米国市場の主要トピック
- 12月利下げ期待の後退が重しとなり市場全体が軟調
- テクノロジー関連株を中心に利益確定売りが広がる
- 3日連続の下落となり、投資家心理が弱含み
- 金利上昇が成長株のバリュエーションに影響しやすい環境
なぜ動いたのか
FRB高官による発言を受け、利下げがこれまでの想定より遅れるとの見方が広がりました。その結果、長期金利が上昇し、特に金利に敏感なハイテク株の売りが強まっています。
2. 日本市場の動き(2025年11月18日 10時15分時点, JST)
日本市場では、米国株の大幅安を背景に寄り付きから強い売りが優勢となりました。半導体関連株が特に売られ、日経平均は4日ぶりに大幅続落となっています。
| 指標 | 値 | 前日比 | 変化率 | |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 49228.71 | -1095.20 | -2.18% | 10:15JST |
| TOPIX | 3306.64 | -40.89 | -1.22% | 10:18JST |
日本市場の主要トピック
- 米国株急落の影響で半導体関連株に売りが集中
- 外部要因への警戒からリスク回避姿勢が広がる
- 円高の進行も株価の重しに
- TOPIXも寄り付きから下落し市場全体が軟調
なぜ動いたのか
米ハイテク市場の調整が日本の半導体株にも波及。利下げ期待の後退で世界的に金融市場が不安定となり、日本株にも広範囲の売りが入っています。
3. 本日の主な投資イベント・経済指標(2025年11月18日, JST)
- 日本:訪日外国人旅行者数(経済復調の重要指標)
- 米国:NAHB住宅市場指数(住宅関連の景況感)
- 今後の注目:米住宅着工件数、FOMC議事要旨
日本では訪日客数の回復が注目されており、観光関連株への影響が期待されます。米国では住宅指標が相次いで発表され、景気の強さや金融政策への影響が焦点となります。

もりもりもり
訪日外国人は中国との関係冷え込みからの今後、減少の可能性があります。
筆者コメント:短期の下落でも慌てず、長期視点を維持する
米国と日本の株式市場ともに調整色が強まっていますが、いずれも金融政策や金利動向に敏感に反応しているため、過度に悲観する必要はありません。短期の値動きに振り回されず、長期の積立投資は粛々と継続する姿勢が重要です。
市場が不安定な時こそ「慌てない」「売らない」「積み立てる」の3つを意識し、ブレない投資を続けていきましょう。

