2025年11月8日〜15日の1週間は、米国の物価指標(CPI)と金利見通しが焦点となり、米国株は方向感に欠ける展開。日本株もその影響を強く受けました。
この記事では、1週間の主要指数の変動、金曜の最新トピック、注目ニュース、来週のポイントをまとめています。
この1本を読めば、今週の市場全体をすべて把握できます。

もりもりもり
インデックス投資をしている人は余計なことをしなことが大切ですが、情報収集はしっかりやりましょう。知識が握力につながります!
この記事がおススメの人
- 今週の相場の動きをざっくり把握したい人
- インデックス投資を継続している長期投資家
- 米国株・日本株の連動性に関心がある投資家
- ニュースやSNS情報に振り回されたくない投資初心者
目次
昨日の振返り(11月14日終値)

日本市場 (2025年11月14日 終値, JST)
- 日経平均:50,376.53円(-905.30円/-1.77%)
- TOPIX:3,359.81(-21.91/-0.65%)
日本株は大幅反落。米国株の下落やハイテク株安の影響が大きく、利益確定売りが広がりました。鉱業・繊維は堅調でしたが、不動産・非鉄金属・機械が弱い展開に。
米国市場 (2025年11月14日 終値, ET)
- ダウ:47,147.48(-0.65%)
- S&P500:6,734.11(-0.05%)
- NASDAQ:22,900.59(+0.13%)
FRB利下げ観測が後退し、AI・ハイテク株が軟調。金利高止まりが重しとなり、上値は重い展開。
為替(ドル円)
- 154.54円(小動き)
米CPIを受け上下はしたものの、日米金利差を背景とした綱引き状態が続き、方向感は限定的。

もりもりもり
日経平均株価は5万円台に入ってからもみ合いになっており、米国市場はナスダックがプラスで終わったものの軟調な相場でした。
今週の全体像(11/8 → 11/14)

米国市場の週間推移
| 指数 | 先週末終値 | 今週末終値 | 増減幅 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| ダウ平均 | 46,987.10 | 47,147.48 | +160.38 | +0.34% |
| S&P500 | 6,728.80 | 6,734.11 | +5.31 | +0.08% |
| NASDAQ総合 | 23,004.54 | 22,900.59 | -103.95 | -0.45% |
【今週の米国市場のポイント】
- **米CPI(10月)**は予想付近 → インフレ鈍化期待と根強い物価圧力が混在
- 米10年債利回り:4.097% → 4.150%へ上昇
- FOMC要人のタカ派発言で利下げ期待が後退
- ハイテク株に利益確定売り(エヌビディア等)
- セクター別では、鉱業・不動産が堅調、非鉄金属・電気機器が弱い
→ 金利上昇局面でグロース株に逆風という典型的な週となりました。
日本市場の週間推移
| 指数 | 先週末終値 | 今週末終値 | 増減幅 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 50,276.37 | 50,376.53 | +100.16円 | +0.20% |
| TOPIX | 3,298.85 | 3,359.81 | +60.96 | +1.85% |
【今週の日本株のポイント】
- 週前半は米株高を好感し上昇
- 週末は米株下落が重しとなり反落
- 為替が極端な円安に振れなかったことは株価の底堅さに寄与
- セクターでは鉱業・繊維・不動産が強い
- 非鉄金属・機械・電気機器は売られやすい展開
→ 方向感は米国主導。国内材料より外部環境が相場を支配した週と言えます。
為替(ドル円)の週間推移
| 指標 | 先週末 | 今週末 | 変動幅 | 変動率 |
|---|---|---|---|---|
| ドル円 | 153.09円 | 154.54円 | +1.45円 | +0.95% |
- 終始153円台〜154円台で推移
- CPIへの反応は限定的で方向感に欠ける展開
- 金利差とインフレ期待の綱引き状態
- 円安は日本株の下支え要因に
- 米国株の円ベース評価額は小幅増減の範囲

もりもりもり
今週は方向感に欠ける展開でしたが、蓋を開けてみると円安&株高でインデックス投資家は資産が増えた週になりましたね。
今週の注目トピック
米10月CPIが予想付近で着地
- インフレ鈍化の兆しはあるが、完全に安心できる状況ではない
- 金利見通しの不透明感が増し、株価の重しに
ハイテク株(AI関連)に利益確定売り
- エヌビディアなど主力銘柄が重く、指数全体の上値を抑制
- グロース株からディフェンシブへ資金がシフトする動きも
米10年債利回りが上昇(4.15%)
- 利下げ観測が後退
- 金融株は堅調、グロース株は軟調という金利相場らしい動きに
来週の注目イベント
- FOMC議事録
- 米住宅着工件数、新規失業保険申請件数
- ウォルマート・シスコなど主要企業決算
- 中東情勢などの地政学リスク
- 金利関連(国債入札、FRB要人発言など)
→ 特にFOMC議事録の内容は金利見通しに直結するため、最重要チェックポイント。

もりもりもり
来週は大注目のエヌビディアの決算があります。AI関連株のボラティリティが高まりそうなので注意が必要です!
今週のまとめ

今週の日米市場は、米CPIと金利見通しが相場を左右した1週間でした。
- 米株はハイテク株中心に調整
- 日本株は米国の影響を受けつつも、TOPIXは底堅さを維持
- 為替は小幅な円安推移
- 金利相場色が強まり、グロース株に逆風
来週はFOMC議事録が最大のイベント。
金利見通しに変化が出れば値動きが大きくなるため注意が必要です。


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