本記事では、2025年11月第1週の米国市場・日本市場の動きを初心者~中級者向けにシンプルに整理します。X上では「一部で調整局面入りを警戒」という声も見られますが、筆者は「最近の勢いが一息ついた段階」と捉えており、慌てる局面ではないと考えています。インデックス投資家は余計な売買を避け、Just Keep Buyingの原則を意識することを推奨します。

もりもりもり
インデックス投資をしている人は余計なことをしなことが大切ですが、情報収集はしっかりやりましょう。知識が握力につながります!
この記事がおススメの人
- 相場の動きをざっくり把握したい個人投資家
- インデックス投資を継続している長期投資家
- 米国株・日本株の連動性に関心がある投資家
- ニュースやSNS情報に振り回されたくない投資初心者
目次
昨日の振り返り(11月7日 終値)

米国市場(2025年11月7日 終値, ET)
| 指標 | 終値 | 前日比(pt) | 前日比(%) |
|---|---|---|---|
| ダウ平均 | 46,987.10 | +74.80 | +0.16% |
| S&P500 | 6,728.80 | +8.48 | +0.13% |
| ナスダック総合 | 23,004.53 | -49.45 | -0.21% |
- 大型ハイテクの一角で利益確定売りが出て、ナスダックは小反落。
- 一方、景気循環系やディフェンシブに資金が向かい、ダウ・S&P500は小幅高で引け。
- 弱めの経済指標で利下げ観測が再燃し、金利敏感セクターの下支え要因に。
日本市場(2025年11月7日 終値, JST)
| 指標 | 終値 | 前日比(pt) | 前日比(%) |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 50,276.37 | -607.31 | -1.19% |
| TOPIX | 3,298.85 | -14.60 | -0.44% |
- 米ハイテク安の流れを受け、半導体・AI関連中心に売りが先行。
- 円高方向への振れが輸出関連の重しに。
- 前日までの上昇に対する利益確定・週末のポジション調整も重なり反落。
今週の全体像(10/31~11/8 米国、10/31~11/7 日本)

米国市場の週間推移
| 指標 | 10/31終値 | 11/8終値 | 変動(pt) | 変動率(%) |
|---|---|---|---|---|
| ダウ平均 | 47,562.87 | 46,987.09 | -575.78 | -1.21% |
| S&P500 | 6,840.20 | 6,729.02 | -111.18 | -1.63% |
| ナスダック総合 | 23,724.96 | 23,004.54 | -720.42 | –3.04% |
| ラッセル2000 | 2,479.38 | 2,411.88 | -67.50 | -2.72% |
背景まとめ: AI・テックの過熱感を冷ます利益確定が優勢に。弱含みの指標で利下げ観測は高まる一方、成長モメンタム鈍化への懸念も意識され、セクター間で資金の入れ替えが進みました。
日本市場の週間推移
| 指標 | 10/31終値 | 11/7終値 | 変動(pt) | 変動率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 50,883.68 | 50,276.37 | -607.31 | -1.19% |
| TOPIX | 3,358.61 | 3,313.45 | -45.16 | -1.35% |
背景まとめ: 米テック安の影響と為替の円高方向が重なり、半導体・外需中心に調整。前週までの上昇分に対する利益確定も目立ち、指数は週間で下落しました。
今週の注目トピック
- AI関連の一服: 短期で上昇が続いた分の利益確定が出やすい地合い。押し目形成の可能性も。
- 利下げ観測の再燃: 一部の弱い指標を受け、金利低下期待と景気減速懸念が交錯。
- 為替・金利の綱引き: 為替の方向感が外需セクターの変動要因に。
- セクター間の資金移動: グロースからディフェンシブ、景気循環株へのローテーション観測。
来週のチェックポイント
- 米国:主要経済指標、公的発表、要人発言(内容次第で金利・為替・株式に波及)。
- 日本:決算発表の集中日・マクロ統計の公表予定。
- 為替:ドル円の水準推移(外需・輸入コスト双方に影響)。
投資の視点(筆者の考え)
足元は「勢いが一息」のフェーズであり、短期の値動きに振らされやすい地合いです。とはいえ、インデックス投資家がここで取るべき対応はシンプルです。余計なことをせず、Just Keep Buying(積立を淡々と継続)。過度なリスクを取らず、リバランスやキャッシュ・フロー管理に集中することが長期の成果につながります。
短期の上げ下げに反応して売買を重ねると、結果的に「高く買って安く売る」行動になりがちです。相場が落ち着きを取り戻すまで、ルールに沿った運用を粛々と続けましょう。
出典・参考
- 米国株・指数履歴:Yahoo! Finance(終値・時系列)
- 日本株・指数履歴:日本経済新聞、JPX
- 各種経済指標・イベント:BLS、FRB、内閣府・総務省等の公式公表


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